iPadを買ったけどどんなアプリを入れたら良いんだろう
本記事では医学生が入れておくべきおすすめiPadアプリを紹介します。
iPadを活用する上で最も重要と言っても良いのが、「どんなアプリを入れるか」です。
せっかくハイスペックなiPadを購入しても、アプリをしっかり揃えなければ宝の持ち腐れになりかねません。
本記事では、私が4年間iPadを活用して勉強してきた経験をもとに、医学部での勉強に役立つおすすめアプリを6つ厳選して紹介します。
iPadでの勉強を快適にしたい方はぜひ参考にしてみてください。
GoodNotes5
医学生必携の手書きノートアプリ
医学生に必須と言っても良いアプリが、ノートアプリ「GoodNotes5」です。
私はiPadとApple Pencil、そしてGoodNotes5を購入してから、紙とノートをほとんど使わなくなりました。
シンプルでありながら多機能で、書き心地も良く、私の周りの医学生もおそらく9割以上が使用しています。
医学生の主な使用用途としては
- 大学の授業の配布資料の整理
- 予備校のテキストへの書き込み
の2つです。
特にCBTや国家試験対策で使うことになる、medu4やQ-assistといった予備校のテキストは、基本的にiPadでの書き込みを前提に作られているので、ノートアプリは必須です。
有料アプリですが、買い切りで¥1,500と、機能を考えると非常に良心的な価格です。
医学部の勉強では間違いなく活躍するアプリなので、どうしても他のノートアプリが良いなどの理由がなければ購入しておきましょう。
ペーパーライクフィルムを使うと、Apple Pencilの書き心地が一層良くなり、本物の紙に書いているような感覚になるのでおすすめです。
フラッシュカード機能も搭載
ノートアプリとしての機能以外に、「フラッシュカード」という暗記カードの機能もついており、こちらも勉強に非常に役立つ機能です。
ノートアプリとしてだけでも優秀なのに、暗記アプリとしての機能も備えており、まさに「神アプリ」ですね。
フラッシュカードについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Anki
「Anki」はその名の通り暗記に特化したアプリです。
暗記用のアプリは数多くありますが、「Anki」は普通の暗記アプリとは一線を画しています。
忘却曲線に基づいた分散学習によって知識を長期記憶に!
Ankiとは、分散学習(Spaced Repetition)ができるフラッシュカードです。 Ankiでは思い出しやすさで次の復習のタイミングが決まります。覚えにくいカードは頻繁に復習し、簡単に記憶できたカードは時間をあけて記憶を確認します。
「はじめてのAnki」(https://rs.luminousspice.com/how-to-anki/)より引用
繰り返し学習することが記憶の定着に有効であることはよく知られていますが、Ankiは記憶の定着度によって最適な復習のタイミングを決めてくれます。
医学部の暗記量は膨大ですが、毎日の勉強の中で「これは覚えたい!」と思ったことをカード化してAnkiに入れておくことで、無理なく記憶を定着させることができます。
私はAnkiを使い始めてから、テスト前に慌てて詰め込むということがなくなりました。
iOS版は¥4,000と値は張るものの、値段以上の価値がある
AnkiのiOS版は¥4,000と勉強用アプリにしては高級な部類に入ります。
しかし、Ankiにはその価格に見合うだけの機能があります。
カードの形式や出題間隔などのカスタマイズ性の高さ、カード検索機能など、機能性の高さは他の暗記アプリと比べて頭ひとつ抜けています。
約3,000円で医学部生活で暗記にかかる労力が軽減されると考えれば、十分値段に見合う投資だと思います。
PC版は無料で使えるので、まずはPC版を使ってみてiOS版を購入するか考えるのも良いですよ。
4,000円という値段に抵抗がある方は、同じく忘却曲線を利用したreminDOという無料アプリもおすすめです。
暗記マーカー
緑マーカー+赤シートをiPadで実現
「暗記マーカー」というアプリを使うと、pdfテキストから穴埋め問題を簡単に作ることができます。
使い方としては、pdfファイルを「暗記マーカー」アプリにインポートして、マーカーを引いていくだけです。
演習モードにすると、マーカーを引いた文字が隠れ、タップすること隠れていた文字が表示されます。
「緑マーカー+赤シート」とほぼ同じ感覚で、iPad内で穴埋め問題の作成、演習ができます。
AnkiのImage Occlusion Enhancedというアドオンでも同じようなことができますよ。
正解・不正解によってマーカーの色が変化
「暗記マーカー」の優れた点の1つが、正解・不正解を記録することで、マーカーの色が変化することです。
正答率の高い問題は緑、低い問題は赤、などと正答率によって色が変わるので、どこを重点的に勉強すべきかが一目でわかります。
テキストベースで暗記をしたいという方には非常におすすめのアプリです。
ヒューマン・アナトミー・アトラス
分厚いアトラスがiPadの中に!
解剖学実習では「アトラス」と呼ばれる、イラストや写真が多数掲載された資料が必要になります。
全身の細かい構造まで詳しく載っており非常に勉強になるのですが、難点があるとすれば大きくて重いことです。
カバンに入れて持ち運ぶのはかなりの苦行です。。
「ヒューマン・アナトミー・アトラス」というアプリを入れると、重い教科書を持ち運ばなくても、タブレットやスマートフォン上で、知りたい解剖構造を確認できます。
立体構造の理解に最適
教科書にはないアプリならではの利点の1つが、3Dで立体構造を確認できることです。
アプリ上で構造を回転させたり、筋肉・神経など特定の構造のみを選択して表示したりと、教科書とは違った切り口で解剖学を勉強できます。
¥4,000とそこそこの値段はしますが、約1万円する解剖学の教科書と同等の情報量がアプリ内で見られることを考えると十分安い値段だと思います。
たまにセールをやっていて¥120という破格の値段で買えることがあるので、急ぎでなければ少し待ってみてもいいかもしれません。
Notion
何でもこなせる万能アプリ
Notionは、あらゆる情報を一元管理できる万能アプリです。
ドキュメント(ノート)の作成・編集、タスク管理、スケジュール機能、データベース機能など、できないことはほとんどないと言って良いくらいの多機能さが特徴です。
私は主に「論文管理」と「ブログ記事管理」の2つの用途で使っています。
これだけ多機能でありながら、値段はなんと無料です。
アイデア次第でどんな使い方でもできるアプリなので、インストールして色々試しながら、自分に合った使い方を探してみると良いかもしれませんね。
Adobe Scan
スキャナがなくても紙の資料をpdf化
講義などの資料もpdfで配布されることが多くなったとはいえ、紙の資料を使う機会も0にはならないでしょう。
紙の資料とデジタルの資料が混在すると管理しにくくなるので、デジタルに一元化するのがおすすめです。
スキャナがあれば一番良いのですが、スキャナを持っていなくても、iPadにAdobe Scanというアプリを入れておけば、紙の資料を簡単にpdf化することができます。
カメラで撮るのと違うの?
Adobe Scanは書類を検知して自動で補正をかけてくれるので、普通のカメラで撮るよりも、スキャナを使ってスキャンした感じに近くなります。
また、OCR処理(文字認識)をしてくれるので、テキスト検索が可能になる点も便利です。
まとめ
本記事では医学部での勉強に役立つアプリを6つ紹介しました。
中には有料アプリも含まれていますが、個人的には、勉強が快適になるのであれば、アプリに多少お金をかけるのは悪くないと思っています。
ぜひiPadと一緒に良いアプリを揃えて、スマートな医学部生活を送りましょう。