大学での勉強用にiPadを買おうと思うけど、いろいろ種類があってどれを選んだら良いかわからない…
こんな悩みを解決します!
最近はiPadを使った勉強が当たり前になりつつあります。
特に大学への進学を機に、iPadを購入しようと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、iPadは毎年新しい機種が登場しており、どれを選んだら良いか迷ってしまう方も多いと思います。
本記事では、私が医学部での勉強でiPadを6年以上使ってきた経験をもとに、大学生におすすめのiPadを用途別に紹介します。
iPadを選ぶ際に重要なポイントについてもしっかり解説しますので、きっとあなたのiPad選びの参考になるはずです。
大学生活でiPadが活躍するシチュエーション
講義の資料に書き込む・ノートを取る
大学のほとんどの講義では、資料はポータルサイトなどを通してPDFで配布されます。
配布された資料をiPadに入れて整理しておいて、Apple Pencilを使って直接書き込みをするというのが、一般的な講義の受け方となっています。
iPadがあれば、Apple Pencilで手書きのノートを取ることも可能ですし、外付けキーボードを使ってテキスト入力することも可能です。
講義の資料を整理する
私は、配布された講義資料をGoodNotesというノートアプリを使って整理しています。
講義や年度ごとにフォルダを作って整理しておけば、後から見返すときにも探しやすく便利です。
また、GoodNotesでは文字の検索機能もあるので、過去の資料から知りたい情報をすぐに探し出すことができます。
iPad一台の中に講義のノートと資料を全部まとめられるのも便利ですね
オンライン授業やビデオ通話のモニターとして使う
大学生活では、オンライン授業やオンライン飲み会など、ZOOMをはじめとしたビデオ通話アプリを使う機会はかなり多いです。
基本的にはPCを使うことが多いかと思いますが、外出先で使う際に毎回PCを持っていくのは面倒なので、iPadがあると気軽に持ち出せて便利です。
オンライン授業ではiPadで講義を見ながら、PCでレポートを書くといった使い方もできます。
クリエイティブ用途(絵を描く、動画編集など)に使う
クリエイティブ用途においては基本的にはPCよりもiPadの方が優れています。
本格的に絵やイラストを描くのは一部の方だけかもしれませんが、簡単な図を作ったり、ちょっとしたデザインをしたりといったことも、iPadとApple Pencilがあれば、直感的な操作で手軽にできてしまいます。
また、最近は動画編集の需要も多いです。
PCで動画編集をするには、ある程度高性能のPCを購入する必要がありますが、iPadは最も安いエントリーモデルでも普通に動画編集が可能です。
動画編集ができれば、旅行のVLOGを残したり、YouTubeデビューして収益を得たりと、さまざまな場面で役に立つでしょう。
大学生のiPad選びで重要なポイントは3つ
2025年1月現在、iPadのラインナップは以下の表のようになっています。
モデル | iPad 第10世代 | iPad Air (M2) | iPad mini (A17 Pro) | iPad Pro (M4) |
---|---|---|---|---|
SoC(処理能力) | A14 Bionic | M2 | A17 Pro | M4 |
ディスプレイサイズ | 10.9インチ | 11インチ/13インチ | 8.3インチ | 11インチ/13インチ |
Apple Pencil | 第1世代 USB-C | USB-C | Pro・USB-C | Pro・USB-C | Pro/
ストレージ容量 | 64/256GB | 128GB〜1TB | 64/256GB | 256 GB〜2 TB |
価格 | ¥58,800〜 | ¥98,800〜/¥128,800〜 | ¥78,800〜 | ¥168,800〜/¥218,800〜 |
この中からあなたに合ったiPadを選ぶにあたって、特に重要なポイントを3つに絞って紹介します。
ポイント①:ディスプレイサイズ
iPadの用途を最も大きく左右するのは、ディスプレイサイズです。
iPadのディスプレイサイズは、おおまかに3種類に分けられます。
- 小型ディスプレイ(8インチ程度):iPad mini(A17 Pro)
- 中型ディスプレイ(11インチ程度):iPad(第10世代)、iPad Air(M2) 、iPad Pro(M4)
- 大型ディスプレイ(13インチ程度):iPad Air(M2) 、iPad Pro(M4)
小型ディスプレイはA5サイズ、中型ディスプレイはB5サイズ、大型ディスプレイはA4サイズ程度の大きさに相当します。
大学生がiPadを使う主な用途ごとに、各ディスプレイサイズの向き不向きを以下の表にまとめました。
小型ディスプレイ | 中型ディスプレイ | 大型ディスプレイ | |
---|---|---|---|
pdf資料の閲覧 | ○ | ○ | ○ |
手書きのノートを取る | △ | ○ | ◎ |
ビデオ通話 | ○ | ○ | ○ |
絵を描く | △ | ○ | ◎ |
動画編集 | △ | ○ | ◎ |
Webサイトの閲覧 | ○ | ○ | ○ |
持ち運び | ◎ | ○ | △ |
結論としては、ほとんどの大学生には中型サイズのディスプレイがおすすめです。
小型ディスプレイの場合、Apple Pencilを使って講義のノートを取ったり、資料に書き込みをしたりといった用途には心許ないです。
大型ディスプレイは画面が広く使える分、作業を効率よく行えますが、ノートPC並みの重さがあり持ち運びに不便、値段が高いといったデメリットも大きいです。
中型サイズは、上の表の通り、どんな用途でも対応でき、持ち運びに重すぎるということもないため、万人におすすめできるサイズです。
ポイント②:対応しているApple Pencil
2025年1月現在、Apple Pencilには主に2つのラインナップがあり、iPadのモデルによって対応しているApple Pencilの種類が違います。
Apple Pencil | USB-C | Pro |
---|---|---|
iPadのモデル | iPad(第10世代) iPad Air(M2) iPad mini(A17 Pro) iPad Pro(M4) | iPad Air(M2) iPad mini(A17 Pro) iPad Pro(M4) |
充電方式 | USB-Cケーブルから給電 | iPadから給電(ワイヤレス) |
価格 | 13,800円 | 21,800円 |
勉強用のiPadを選ぶ際には、Apple Pencil Proに対応しているかが重要になってきます。
2つのモデルのうち、Apple Pencil ProはiPad本体からのワイヤレス充電、ダブルタップやスクイーズなどのジェスチャー機能など、性能の違いが圧倒的であるためです。
逆にApple Pencil USB-Cは、2000〜3000円で買えるサードパーティ製のスタイラスペンと大きな機能の差はないため、どうしても純正のApple Pencilを使いたいということでなけば、あえて買う必要性は薄いです。
講義中心の大学生活では、Apple Pencilを使う機会も多いと思うので、Apple Pencil Proに対応したモデルを選んだ方が快適に使えると思います。
ポイント③:ストレージ容量
大学の4年間iPadを使うことを考えると、ストレージ容量は128GB以上を選んでおくのがおすすめです。
授業で配られるPDF資料だけでも、4年分となると結構な量になります。
もちろん余計なアプリを入れない、動画DLをしない、不要な資料を削除する、など工夫をすれば、64GBでやりくりすることも無理ではありません。
しかし、容量を気にしながらiPadを使用するのはそれだけでストレスですし、データの削除などの手間もかかってしまいます。
本格的にiPadを使う予定があるなら、容量を気にせず、さまざまな用途に使うためにも、ストレージ容量はケチらないことをおすすめします。
こちらの記事では、私が医学部での勉強でiPadをどのように使っているか、実際のストレージ使用状況を公開しながら解説しています。学部による違いはあると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
大学生におすすめのiPad
万人におすすめの優等生機種:iPad Air(M2)
- 長く快適に使えるモデルが欲しい
- Apple Pencil Proを使いたい
- 13インチの大画面を使いたい
大学生用のiPadとして、万人におすすめできるのがiPad Air(M2)です。
iPad Air(M2)は、とにかく欠点が少なく、現状のiPadのラインナップの中で最もバランスのとれたモデルと言えます。
価格の安いiPad(第10世代)との大きな違いは、Apple Pencil Proに対応していることです。
充電を気にすることなく使え、ダブルタップやスクイーズなどのジェスチャー機能が豊富なApple Pencil Proの利便性は、勉強する上ではやはり捨てがたいメリットです。
このモデルを買っておけば、少なくとも4年間の大学生活では安心して快適に使うことができます。
コスパ重視で選ぶなら:iPad(第10世代)
- 値段を抑えたい
- 画像や大きなファイルを保存しない
- Apple Pencil Proが使えなくても大丈夫
コスパ重視で価格をなるべく抑えたい方にはiPad(第10世代)がおすすめです。
1番安いモデルだけど性能は大丈夫なの?
iPadはエントリーモデルであっても軽い動画編集ならできてしまうくらいの性能を持っています。少なくとも普通に使っていて動作が重くなるというようなことはありませんよ。
Apple Pencil Proに対応していない点がネックではありますが、手書きをそこまで重要視しない場合は、サードパーティ製のスタイラスペンでも十分です。
注意点としては、ストレージ容量が64GBと256GBの2種類しかない点です。
64GBモデルは5万円台で購入可能ですが、256GBモデルは8万円台と、iPad Air(M2)と1万円少ししか違いません。
写真や大きなファイルを保存せず、ライトに使う予定の方は64GBでも足りるかもしれませんが、勉強用にある程度しっかり使うことを考えると64GBは少々心許ないです。
個人的にはiPad(第10世代)256GBを購入するのであれば、iPad Air(M2) 128GBの方がおすすめです。
iPad(第10世代)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
クリエイティブに使い倒したいなら:iPad Pro(M4)
- 美術・芸術系の大学に通っている
- 値段は気にしないので最高の機能が欲しい
iPadの最上位モデルがiPad Proです。
iPad Proの大きな利点の1つが、現在iPadシリーズの中でProのみに搭載されている、ProMotionテクノロジーです。
ProMotionテクノロジーを搭載しているiPad Proは、画面のリフレッシュレートが最大120Hzとなっています。
リフレッシュレートとは・・・
1秒間に画面が更新される回数。iPad Proでは最大120Hz、Pro以外のiPadでは最大60Hz。
このおかげで、iPad Proは他のモデルと比べてApple Pencilの書き心地が良い(ペン先がしっかりくっついてくる)というメリットがあります。
本格的にイラストやデザインを描く方にとっては、この違いは大きいでしょう。
持ち運びに特化するなら:iPad mini(A17 pro)
- とにかく軽くて持ち運びやすいモデルが欲しい
- ノートを取るのにはそれほど使わない
iPad mini(A17 pro)はとても良いモデルなのですが、大学生が勉強用に使うiPadとしては注意が必要です。
コンパクトで持ち運びのしやすいサイズ感が魅力である一方、毎日の講義でノートを取るのに使うとなると、画面の小ささが気になるでしょう。
ただ、使い方によってはiPad mini(A17 pro)がフィットする方もいると思います。
例えば、普段からノートPCを持ち歩いてメインはノートPC、iPadでは手書きはあまりしないという方は、PCと一緒でも持ち運びやすいiPad miniはおすすめです。
まとめ
本記事では大学生向けに、iPadを選ぶ際のポイントを3つ紹介しました。
- ディスプレイサイズ
- 対応しているApple Pencilの種類
- ストレージ容量
また、本記事で紹介したおすすめのモデルについて簡単にまとめると以下の通りです。
- iPad Air(M2)→バランス◎。Apple Pencil Pro対応、万人におすすめ。
- iPad(第10世代)→コスパ◎。安く買える。
- iPad Pro(M4)→最上位モデルで性能◎。美大生など本格的にイラストを描く人向け。
- iPad mini(A17 pro)→ノートを取る用としては△だが、持ち運びには◎。サブ端末としておすすめ。
iPadは用途に合ったモデルをしっかり選べば、あなたの大学生活の強い味方になってくれるはずです。
本記事がiPad選びの参考になれば幸いです。