- 学校の勉強用にiPadを買おうと思っている大学生・高校生
- 資格取得などの勉強のためにiPadを買おうと思っている社会人の方
進学や資格取得などを機に、これから勉強用のiPadを買おうと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、iPadにもさまざまなモデルがあるので、勉強用にどのiPadを選んだらいいか悩んでしまうと思います。
私も1ヶ月くらいiPad選びで悩んでいた経験があります…
本記事では、iPad勉強歴6年以上の筆者が、勉強用のiPadを選ぶ際のポイント、おすすめの機種について解説します。
勉強用として、どの機能やスペックが重要なのかも詳しく説明していますので、きっとあなたのiPad選びの参考になるはずです。
勉強用のiPadを選ぶポイント
2025年1月現在、iPadの現行機種としてはiPad(第10世代)、iPad Air(M2) 、iPad mini(A17 pro)、iPad Pro(M4)の4つがあります。
モデル | iPad 第10世代 | iPad Air (M2) | iPad mini (A17 pro) | iPad Pro (M4) |
---|---|---|---|---|
SoC | A14 Bionic | M2 | A17 Pro | M4 |
ディスプレイサイズ | 10.9インチ | 11インチ/13インチ | 8.3インチ | 11インチ/13インチ |
フルラミネーション ディスプレイ | × | ○ | ○ | ○ |
ProMotionテクノロジー | × | × | × | ○ |
Apple Pencil | 第1世代・ USB-C | Pro・ USB-C | Pro・ USB-C | Pro・ USB-C |
重量 | 477 g | 462 g/617 g | 293 g | 444 g/579 g |
ストレージ容量 | 64/256GB | 128GB~1TB | 64/256GB | 256GB〜2TB |
価格 | ¥58,800〜 | ¥98,800〜/¥128,800〜 | ¥78,800〜 | ¥168,800〜/¥218,800〜 |
ここから、勉強用にiPadを買う際に注意したいポイントを解説していきます。
基本的な処理性能はエントリーモデルのiPad(第10世代)でも十分
iPadはエントリーモデルであっても処理性能が高いです。
少なくとも勉強の用途であれば、処理性能を気にして選ぶ必要はありません。
勉強用にiPadを使う場合、以下のような使い方がメインになると思います。
- ノートアプリでノートを取る/資料にメモをする
- 電子テキストを閲覧する
- Webサイトで情報収集する
- 映像授業などの動画コンテンツを視聴する
このような用途であれば、どのモデルを選んでも、処理性能が追いつかなくて困るというようなことはありません。
エントリーモデルのiPad(第10世代)でも、軽い動画編集程度ならできてしまうくらいの処理性能を持っています。
なので、値段を重視するのであれば、5万円台から購入できるiPad(第10世代)が第一選択になるかと思います。
一方、上位のモデルは、対応しているアクセサリや、ディスプレイの性能といったハードウェアの面で、より快適に使えるようになっています(以下で詳しく解説していきます)。
手書きの快適性を重視するならApple Pencil Pro対応モデルを選ぼう
2025年1月現在、Apple Pencilには主に2つのモデルがあり、iPadの種類によって対応しているApple Pencilの種類が違います。
Apple Pencil | USB-C | Pro |
---|---|---|
対応するiPad | iPad(第10世代) iPad Air(M2) iPad mini(A17 pro) iPad Pro(M4) | iPad Air(M2) iPad mini(A17 pro) iPad Pro(M4) |
充電方式 | USB-Cケーブルで給電 | iPadから給電(ワイヤレス) |
価格 | 13,800円 | 21,800円 |
ジェスチャー機能 | × | ⚪︎ |
iPadを選ぶ際のポイントの1つとして、Apple Pencil Proが使いたいかどうかを考えるのがおすすめです。
2つのモデルのうち、Apple Pencil ProはiPad本体からのワイヤレス充電、ダブルタップやスクイーズなどのジェスチャー機能など、性能の違いが圧倒的であるためです。
逆にApple Pencil USB-Cは、2000〜3000円で買えるサードパーティ製のスタイラスペンと大きな機能の差はないため、どうしても純正のApple Pencilを使いたいということでなけば、あえて買う必要性は薄いです。
勉強の際に、Apple Pencilで手書きでたくさんノートをとりたい!という方はApple Pencil Pro対応のiPad Pro(M4)、iPad Air(M2)、iPad mini(A17 pro)を選ぶと良いでしょう。
2023年まで、Apple PencilのラインナップはApple Pencil(第1世代)とApple Pencil(第2世代)の2つでした。
Apple Pencil(第2世代)は、Apple Pencil Proと同様にiPad本体からのワイヤレス充電やダブルタップでのツール切り替えが可能であり、高性能なペンシルです。
旧モデルのiPad ProやiPad AirはApple Pencil(第2世代)に対応していますが、2024年以降のiPadモデルはApple Pencil Pro対応に切り替わっており、Apple Pencil(第2世代)は使用することができません。
サイズは11インチか13インチがおすすめ
iPadのサイズは大まかに3種類あります。
大型サイズ:13インチ(iPad Pro/iPad Air)
中型サイズ:11(10.9)インチ(iPad Pro/iPad Air/iPad)
小型サイズ:8.3インチ(iPad mini)
初めてのiPadには中型サイズ(11インチ)がおすすめ
この中で、iPadを初めて買う方に最もおすすめできるサイズは、11インチの中型サイズのモデルです。
大きすぎず小さすぎない無難なサイズで、使いやすさと持ち運びのしやすさを両立しています。
iPadを初めて買う方は、特にこだわりがなければ11インチのモデルを選ぶと失敗がないでしょう。
勉強効率重視、自宅での使用中心なら13インチも
自宅での使用が中心で持ち運びをあまり考えないのであれば、大画面の13インチのiPadも候補に上がります。
13インチのディスプレイが生きるのはSplit View(画面を2分割して使う機能)を使用したときです。
11インチの場合、Split Viewを使用するとやや画面が狭く感じるのですが、13インチであれば十分広く使えるため、勉強の効率は最も良いです。
ただし本体だけで重さが600g前後あり、キーボードなどと合わせるとノートPC並みの重さになるので、持ち運びしやすさを重視する方にはおすすめしません。
勉強用としてはiPad miniのサイズはやや不便
1番小さいiPad miniは持ち運びのしやすさは抜群ですが、ノートを取るには画面が小さいので、勉強用として初めてiPadを買う方は避けた方が無難です。
テキストや動画の閲覧やインプット作業中心でApple Pencilを使わない方、あるいは2台持ちで使う方はiPad miniもおすすめです。
ストレージ容量は128GB以上がおすすめ
ストレージ容量は128GB以上のモデルを選ぶと容量を気にせず安心して使えます。
iPadを勉強だけに使うのであれば64GBでも足りないことはないですが、写真や動画、電子書籍(マンガ)などを保存していると、案外すぐに容量がいっぱいになってきます。
例えば4年間の大学生活で使うためにiPadを購入するなど、ある程度長く使う予定の方は、128GB以上のモデルを選んだ方が無難です。
少し高くはなってしまいますが、容量が足りなくなって買い換えるのはもったいないので、多少余裕を持って選びましょう
Apple Pencilの書き心地にこだわるならiPad Pro
現状のラインナップでiPad Proにだけ搭載されている機能の1つが、ProMotionテクノロジーです。
ProMotionテクノロジーを搭載しているiPad Proは、画面のリフレッシュレートが最大120Hzとなっています。
これによりApple Pencilで文字を書く際に遅延が少なく、より本物の鉛筆を使っているような書き心地に近くなります。
勉強用にiPadを使う場合、Apple Pencilで文字を書く機会も多くなると思うので、ProMotionテクノロジーはあるに越したことはないのですが、書き心地の感じ方には個人差があります。
実際に店頭などで試してみて、差を感じるかどうか確認するのがおすすめです。
勉強用におすすめのiPad
iPad Air(M2)
価格と性能のバランスに優れた万能モデル
現状のラインナップの中で、勉強用として私がもっともおすすめするのはiPad Air(M2)です。
- Apple Pencil Proに対応
- 11インチまたは13インチが選択可能
- M2チップ搭載
- 豊富なカラーバリエーション
勉強用iPadとして必要十分な機能を備えており、大半の方はiPad Air(M2)を選んでおけば安心と言えるくらいバランスの取れたモデルとなっています。
13インチの画面サイズも選べるため、大画面で効率よく勉強をしたいという方にもおすすめできます。
iPad(第10世代)
安くても性能は十分以上のエントリーモデル
iPad(第10世代)も快適性ではiPad Air(M2)に劣るものの、勉強用に使うには十分な性能を備えています。
Apple Pencil Proに対応していないことがデメリットにはなりますが、手書きをそこまで重要視しないのであればサードパーティ製のスタイラスペンでも十分です。
はじめてiPadを買う方や、コスパよくiPadを購入したい方にはおすすめです。
型落ちモデルもおすすめ
最新モデルだけでなく、型落ちモデルも考慮に入れると、選択の幅が広がります。
型落ちのiPadは、Apple認定整備済品ストア、もしくはAmazon、楽天などのECサイトで購入することができます。
型落ちモデルの中でも勉強用におすすめなのが、iPad Air(第5世代)です。
iPad Air(第5世代)
旧モデルではあるもののM1チップ搭載で高性能、コスパ◎
iPad Air(第5世代)は2022年10月に発売されたモデルですが、M1チップを搭載しており、性能面では最新モデルのiPad Air(M2)とそれほど大きな違いはありません。
Apple認定整備済品ストアでは7万円台から購入可能です(2025年1月現在)。
大きな違いは、iPad Air(M2)では選択できる13インチのサイズがなく11インチのみであることと、Apple Pencil Pro対応ではなくApple Pencil(第2世代)またはApple Pencil USB-C対応であることです。
Apple Pencil(第2世代)は今後ラインナップから消えていくことが予想されるので、これから新しく買う場合はApple Pencil USB-Cまたはサードパーティ製のスタイラスペンがおすすめです。
11インチのサイズを買う予定の方、Apple Penil Pro対応でなくても良い方にとっては、最もコスパの良いモデルと言えるでしょう。
iPad Air5についてはこちらの記事でもさらに詳しく紹介しています。
>>>iPad Air5再評価!コスパに優れ勉強用に最適!【2022年7月】
iPad Pro(M2)
ProMotionテクノロジーが欲しい方はiPad Proの型落ちがおすすめ
最新のiPad Pro(M4)はM4チップを搭載しており処理性能が非常に高いのですが、勉強用だけに使うにはややオーバースペックです。
価格も最安の11インチ256GBモデルで168,800円と、なかなか手を出しづらい値段です。
ただ、Proのみに搭載されているProMotionテクノロジーはApple Pencilを多用する方には魅力的な機能なので、勉強用でiPad Proが欲しいという方は、型落ちモデルを安く手に入れるのがおすすめです。
Apple Pencil Pro対応は最新のM4モデル以降である点には注意しましょう。
M2チップ搭載の2022年モデルのiPad Pro(第4世代)であれば、Apple認定整備済製品ストアで128GBモデルが10万円台から購入できます(2025年1月現在)。
型落ちiPadについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
>>>【2024年最新】型落ちiPadの選び方【おすすめ機種は?】
まとめ
本記事では勉強用のiPadの選び方について説明しました。
本記事で紹介したおすすめモデルを簡単にまとめると以下の通りです。
- 勉強用に快適に使えるiPadが欲しい人→iPad Air(M2)
- はじめてiPadを買う人、安く手に入れたい人→iPad(第10世代)
- 性能良いiPadを、コスパよく買いたい人→iPad Air(第5世代)
型落ちも含めると多くのモデルがあるので悩んでしまうかもしれませんが、どの機能が自分にとって必要なのかを一つずつ考えていくと、自然と最適なモデルが選べるのではないかと思います。
iPadを使った勉強はとても効率的です。
自分にぴったりなiPadを手に入れて、ぜひ快適なiPadライフをスタートさせましょう!