円安によってiPadが値上がりしてしまったことで、「型落ちモデルなら安く買えるんじゃない?」と考えた方もいるのではないでしょうか。
結論としては、型落ちiPadはこれからiPadを購入しようという方に非常におすすめです!
本記事では型落ちiPadを選ぶ際のポイント、注意点を解説し、2023年時点でのおすすめの型落ちモデルを紹介します。
なぜ型落ちiPadがおすすめなのか
自分に必要十分な性能のモデルを安く手に入れられる
型落ちモデルは最新モデルと比べて安く手に入れることができます。
もちろん、最新モデルと型落ちモデルを比較すると、最新モデルの方が性能は良いのですが、用途によっては、型落ちモデルで十分という場合も多々あります。
自分の用途に合わせて、必要十分な機能のモデルを選ぶことで、購入価格を抑えることができます。
最新モデルとの差がほとんどない場合がある
iPadの各モデルは数年に1回のペースで新型モデルが発売されますが、毎回大きなアップデートがあるとは限りません。
例えばiPad Proの2018年モデルと2020年モデルを比較すると、背面カメラの性能と、LiDARスキャナーという機能以外にはほとんど差がありません。
iPadのカメラは使わないという方にとっては、両者の違いはほぼないと言えます。
このようなマイナーアップデートであっても、やはり旧型モデルの方が価格は安くなるので、狙い目です。
一方iPad mini5からiPad mini6のように、デザインも含めて大きく変更されるような大型アップデートもあるので、型落ちモデルを購入する際には、各モデルでどのような違いがあるのかよく比較することが重要です。
型落ちモデルでも十分性能が高い
あまり知られていないかもしれませんが、iPadは同じ価格帯のPCと比べると圧倒的に性能が高いです。
例えば、こちらのYouTube動画では、エントリーモデルのiPadの第7世代(2019年発売)でも快適に動画編集作業ができることが紹介されています。
型落ちのエントリーモデルであってもサクサク動画編集ができるくらいなので、勉強用や動画閲覧など、軽い作業であれば、基本的にはどんなモデルでも問題ありません。
型落ちiPadはどこで買える?
型落ちのiPadは、Apple認定整備済品ストア、もしくはAmazonなどのECサイトで購入することができます。
Apple認定整備済品ストア
Apple認定整備済品ストアは、Appleが公式に販売しているだけあり、1年間の保証が受けられる安心感があります。
製品の入荷に波があるため目当てのモデルの在庫がない可能性もありますが、こまめにチェックしておきましょう。
Amazon Renewed
個人的におすすめなのはAmazonの整備済品です。
Amazon認定出品者(Appleとは異なります)の検品を受けた整備済品で、180日間の保証も受けられます。
こちらも在庫や販売価格に波はあるものの、Apple認定整備済品よりは在庫豊富で購入しやすく、価格も安い場合が多いです。
フリマアプリ
メルカリやラクマといったフリマアプリで中古を購入するという手もありますが、iPadにある程度詳しい方、状態の見極めができる方を除いてはおすすめしません。
フリマアプリでは基本的に返品ができないため、iPadのような高額な商品の購入するのはトラブルの元になる可能性があります。
フリマアプリの注意点
- 不良品を買ってしまうリスクがある
- 商品の状態が写真でしか分からない
- 良心的な出品者ばかりとは限らない
型落ちiPadを選ぶ際のポイント
何年前までのモデルなら大丈夫?
機種や用途にもよりますが、4〜5年前までのモデルから選んでおけば安心かと思います。
それ以前のモデルが性能的に問題があるというわけではありませんが、古いモデルの場合、新品を手に入れることが難しく、中古になると経年的な本体のダメージやバッテリーの劣化が気になること、また対応している周辺機器(ケースやキーボードなど)が少ないことが、おすすめしにくい理由です。
必要な処理性能は用途による
基本的には新しいモデル・上位のモデルほど処理性能は高いのですが、iPadは基本性能が高いので、ネット閲覧や動画観賞に使う程度であれば、基本的にはどんなモデルでも問題ありません。
画像編集や動画編集など、クリエイティブな作業でハードにiPadを使う予定がある場合は、高い処理性能があった方が作業効率が良いので、M1チップ搭載の最新モデルがおすすめです。
逆に、エンタメ用や勉強用といったインプット中心の用途であれば、処理性能にこだわって最新モデルを選ぶ必要はないと言えます。
対応しているアクセサリはしっかり確認しよう
型落ちモデルを選ぶ際に注意したいポイントの1つは、対応しているアクセサリです。
対応しているApple Pencilの世代、キーボード、充電端子の種類(Lightning/USB type-C)はiPadの使用感に大きく関わるので、よく確認しておきましょう。
ストレージ容量32GBは避けよう
型落ちモデルに限ったことではありませんが、iPadを選ぶ上でストレージ容量は重要です。
古いモデルだと最小ストレージ容量が32GBとなっていることがありますが、32GBは少なすぎるので避けた方が無難です。
ストレージ容量は最低でも64GB以上を選びましょう。
iPadに映画や写真などを保存したい場合は、128GBあると安心して使えると思います。
2023年時点でおすすめの型落ちモデル
iPad Pro(2018年モデル)
- 勉強用iPadとしてApple Pencilでたくさん文字を書く
- イラストやデザイン用のiPadが欲しい
iPad Proシリーズは、ProMotionテクノロジーを搭載しており、Apple Pencilの書き心地が他のモデルよりも優れています。
最新モデルはM1チップを搭載しており処理性能が非常に高いのですが、勉強用やイラスト用でそこまで高い処理性能が必要ないという方は、型落ちのiPad Proがベストな選択肢かと思います。
2018年モデルと2020年モデルはカメラの性能くらいしか差がないので、より安く購入できる2018年モデルがおすすめです。
iPad Air4
- 第2世代Apple Pencilを使いたい
- コスパよく性能の高いiPadが欲しい
iPad Air4は第2世代Apple PencilやMagic Keyboardなど、Proと同じアクセサリが使えるのが大きなメリットです。
特にApple Pencilは第1世代と第2世代で使い心地に大きな差があります。
最新モデルのiPad Air5はM1チップ搭載で処理能力がアップしていますが、そこまでの性能が必要ないという方は、安く購入できてApple Pencil第2世代も使えるiPad Air4を選ぶというのも賢い選択です。
2022年12月現在、Amazonの整備済品は品薄となっているようです。楽天市場やYahooショッピングではまだ中古品が売られています。
iPad Air3
- 安く快適に使えるiPadが欲しい
- Apple Pencilはそれほど使わない
Apple Pencilをそれほど使わない人には、iPad Air3もおすすめです。
iPad Air4と違いホームボタン式かつApple Pencil第2世代には非対応で、無印iPadに近いデザインですが、無印iPadと比べるとディスプレイが大きく、性能も高くなっています。
64GBモデルであれば2022年12月現在、50,000円程度で購入することができます。
iPad(第7世代/第8世代)
- とにかく安くiPadを手に入れたい
- iPadを買うのは初めて
エントリーモデルの無印iPadは毎年アップデートされていますが、処理性能が少しアップする以外、ほとんど変化はないので、型落ちモデルでも全く問題ありません。
ただし、Apple Pencilを使えるのは第6世代以降なので、古くても第6世代以降から選ぶようにしましょう。
特に第7世代以降は、ディスプレイサイズの拡大やSmart Connector(キーボードとの接続端子)の搭載などの進化があったため、狙い目は第7世代、第8世代あたりかと思います。
第6世代 | 第7世代 | 第8世代 | 第9世代 | 第10世代 | |
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発売年 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
SoC | A10 Fusion | A10 Fusion | A12 Bionic | A13 Bionic | A14 Bionic |
ディスプレイサイズ | 9.7 インチ | 10.2 インチ | 10.2 インチ | 10.2 インチ | 10.9インチ |
Smart Connector | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
ホームボタン | あり | あり | あり | あり | なし |
Apple Pencil | 第1世代 | 第1世代 | 第1世代 | 第1世代 | 第1世代 USB-C |
2022年10月19日に、大きくリニューアルされたiPad第10世代が発表されました。個人的には値段が上がったこともあり、あまりおすすめできません。無印を狙う方は、購入できるうちに第9世代以前のモデルを安く購入するのがおすすめです。
まとめ
本記事ではiPadの型落ちモデルを選ぶ際のポイント、おすすめのモデルについて解説しました。
iPadは数年前から機能が成熟しているので、型落ちモデルでも十分に使うことができます。
選択肢を広げて、自分の用途にぴったりのiPadを手に入れましょう。