医学部での勉強にiPadの容量はどれくらい必要なんだろう…?
この記事では、医学生のiPad容量の選び方について解説します。
iPadを買うとき、機種選びに次いで悩むのが容量選びではないでしょうか。
なるべく安く抑えるために最低限の容量を選びたいところですが、医学部の勉強でどれくらいの容量が必要なのか、イメージがわかない方も多いと思います。
私が医学部での勉強で3年間iPadを使ってきた経験からすると、医学生が勉強用に使うには64GBでは不十分です。
本記事では筆者の実際のiPadストレージ使用状況を公開しながら、その理由について説明します。
これからiPadを買おうと思っている、あるいは買い換えようと思っている医学生の参考になれば幸いです。
筆者のiPad歴
・2018年9月 iPad(第6世代)購入
・2021年4月 iPad Pro(11インチ、2020年モデル)に買い替え
・2021年9月 iPad mini(第6世代)購入(現在Proと2台持ち)
iPadのストレージ容量
まず、2022年3月時点で販売されているiPadのストレージ容量について整理しておきます。
ここでは医学生の勉強用iPadの候補として、iPad(第9世代)、iPad Air(第5世代)、iPad Pro(11インチ、第3世代)の3機種に絞って説明します(いずれもWi-fiモデル)。
3機種のうちでも購入を検討している方が多いと思われるiPad(第9世代)とiPad Air(第5世代)は、いずれも64GB/256GBというラインナップです。
64GBと256GBの価格差はどちらも22,000円と、かなり大きな差です。
残るiPad Proは上記2つのモデルに比べると容量を細かく選択することができ、最小容量は128GBとなっています。
容量の選択で迷われている方のほとんどが知りたいのは、「iPad(第9世代)あるいはiPad Air(第5世代)の64GBで足りるの?」ということではないかと思います。
22,000円の差は大きいですし、特にiPad(第9世代)はコスパの良さが魅力なので、本体価格はなるべく安く抑えたいところです。
しかし、医学部の勉強で3年間iPadを使用してきた筆者の経験からは、勉強用のiPadで64GBを選ぶのはおすすめしません。
その理由を以下に説明します。
筆者のiPadストレージ使用状況
細かい説明をする前に、筆者のストレージ使用状況を見てもらうのが早いのではないかと思います。
筆者のストレージ使用状況(2022年3月(4年生)現在)
私はメイン端末としてiPad Proの128GBモデルを使用しており、約半分の55GBのストレージを使用しています。
もし64GBを選んでいたとすると、空き容量は10GBを切っています。
これから国家試験の勉強で本格的にiPadを使っていく上で、空き容量10GBだとするとかなり不安だったでしょう。
OSやシステムデータで20GB程度は使用する
注意したいのが、アプリ以外のOSやシステムデータでもかなりの容量を使うということです。
これらで20GB程度使用するとすると、64GBのモデルを買った場合、自由に使えるのは残りの44GBしかありません。
医学部の勉強で使うアプリ
私がどのようにiPadのストレージを使用しているのかを、下の図でもう少し詳しく見てみます。
GoodNotes5
私のiPadのアプリで最も容量を使っているのがGoodNotes5です。
大部分を占めているのは大学の講義資料です。
医学部の講義資料は画像が多くファイルが重くなりがちで、下手すると1つのファイルで100MB近くなることもあります。
この他に予備校のテキストや自炊した教科書なども入れているので、かなりの容量になっています。
mediLink
勉強系のアプリで2番目に容量を使っているのがmediLinkのアプリです。
mediLinkは「病気がみえる」を発行しているメディックメディア社のアプリです。
電子版「病気がみえる」などの教科書の閲覧に加え、QBオンラインの演習もこのアプリ上で行います。
私は「病気がみえる」「レビューブック」の電子版を購入しており、そのデータが使用ストレージの大部分を占めていると思われます。
電子版の「イヤーノート」(国試向けの辞書的な資料)などを購入するするとさらに容量を使用するでしょう。
また、Q-assist(国試対策の映像授業)を使っている方は、このアプリ上で講義動画を保存することができます。
動画もかなりの容量を使うので、ストレージには余裕を持っておきたいところです。
アトラス
解剖学実習で非常に役立つアトラスのアプリです。
3Dで立体的に解剖構造が見えるので、教科書でわかりにくいような立体的な構造も視覚的に理解できます。
3Dデータだけあってそこそこの容量を使用します。
その他勉強以外のアプリ
Prime Videoは容量を使うアプリの代表格ですね。
iPadのローカルに保存しておくとWi-fi環境によらず安定した画質で観ることができるので、DL機能を使用する方も多いのではないでしょうか。
Kindleなどの電子書籍も、たくさん買っていると意外に容量を使います。
医学部での勉強には64GBでは不十分
以上で見てもらったようなことから、医学生が勉強用に使うiPadの容量としては、64GBモデルはおすすめしません。
勉強だけの用途に限っても、大学の講義資料や電子教科書、講義動画DLなどで、相当な容量を使用します。
64GBモデルの場合、OSやシステムデータに加えて、勉強用アプリ、その他のアプリなどを入れていくと、あっという間に8〜9割のストレージ使用率になってしまうでしょう。
もちろん余計なアプリを入れない、動画DLをしない、不要な資料を削除する、など工夫をすれば、64GBでやりくりすることは可能だと思います。
しかし、容量を気にしながらiPadを使用するのはそれだけでストレスですし、データの削除など余分な手間もかかります。
勉強を快適にするための投資だと思って、できれば余裕を持った容量のモデルを購入することをおすすめします。
こちらの記事でiPadをお得に買う方法についてまとめています。大きめの容量のモデルをなるべく安く手に入れましょう!
医学生向け 機種別ストレージ容量の選び方
iPad Air(第5世代)
64GB / 256GB
256GBを選びましょう。
iPad Air 5を選ぶのは、勉強を快適にしたいという理由が少なからずあると思います。
容量が足りなくなって余計な手間がかかってしまうのではiPad Air 5を選んだ意味も薄れてしまいます。
iPad Air 5はM1チップが搭載され非常に高機能で、これから先何年も使えるiPadです。
少し高くても256GBを選んでおくほうが後悔がないと思います。
iPad(第9世代)
64GB / 256GB
iPad Air 5と同じ容量ラインナップですが、こちらは少し選択が難しいかもしれません。
というのも、iPad(第9世代)の大きな魅力が「コスパの良さ」であるためです。
勉強専用で余計なアプリはいれない、動画のダウンロードもしない、などと使い方を決められるのであれば64GBでやりくりするという選択もなしではないと思います。
ただ、長く使うことを考えるなら256GBの方がおすすめなのは間違いありません。
iPad Pro(11インチ第3世代)
128GB / 256GB /512GB /1TB /2TB
容量ラインナップが豊富なので自分にあったストレージ容量を選びましょう。
勉強用であれば基本的には128GBあれば十分です。
画像編集、動画編集などクリエイティブな作業をしたい場合はそれに合わせた容量を選びましょう。
補足:クラウドじゃだめなの?
最近はiCloudやGoogle Driveなどのクラウド上にデータを保存するのが主流になってきています。
それならiPad本体の容量は小さめでもいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、容量をクラウド前提で考えるのはおすすめしません。
iPadのほとんどのアプリは、アプリ内(ローカル)に保存したデータを扱う仕様になっているためです。
GoodNotes5でも、データをiCloudからGoodNotes5アプリ内に保存することで閲覧や編集が可能になります。
このような理由から、iPadではクラウド上にデータを保存しても、それほどストレージの節約にならないことが多いです。
まとめ
本記事では医学生のiPad容量の選び方について解説しました。
2022年現在、iPad(第9世代)とiPad Air(第5世代)については、64GB/256GBと少々選びにくいラインナップになってしまっています。
Appleとしては64GB→ライトユーザー向け、256GB→クリエイティブ向けという分け方をしているのでしょうが、膨大な勉強量が必要な医学生は、そのちょうど中間に位置している感じでしょうか。
私としては、長い目で見たときに後悔がないように、大きめの容量を選んでおくことをおすすめします。
キャンペーンなどを利用して、なるべく費用は安く抑えつつ、満足いくスペックのiPadを手に入れましょう。
iPadをお得に買う方法についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください。