
医学部での勉強のためにiPadを買おうと思うけど、どの機種がいいの?
そもそも医学部での勉強にiPadは必要?
この記事を読んでわかること
- 医学部の勉強でのiPadの使い方
- iPadを選ぶ際に注意したいポイント
- 医学生におすすめのiPad
これから医学部に入学する方や、低学年でこれから医学部の専門科目が本格的に始まるという方は、勉強用にiPadの購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、iPadは種類がたくさんありますし、低学年の段階では医学部の勉強でどのようにiPadを使うのか、具体的にイメージするのも難しいため、どの機種を選べば良いかがわかりにくいかと思います。
本記事では、iPad勉強歴約6年の筆者が、iPadを選ぶ際のポイント、医学生におすすめのiPadについて解説します。
結論としては、2025年1月現在、最もおすすめできるiPadは「iPad Air(M2)」です!
それでは理由も含めて詳しく見ていきましょう。
筆者のiPad歴
・2018年9月 iPad(第6世代)購入
・2021年4月 iPad Pro(2020, 11インチ)購入
・2021年9月 iPad mini(第6世代)購入
・2025年1月 iPad Air(M2 13インチ)購入
(現在Airとminiの2台持ち)
医学部の勉強でのiPadの使い方
まず、医学部の勉強でどのようにiPadを使うのかを紹介します。
配布資料の整理・書き込みに使う
オンライン授業が一般的になったことや、ペーパーレス化の流れから、今大学では、授業資料はpdfで配布される場合がほとんどです。
配布されたpdf資料はiPadのノートアプリ、GoodNotesに整理して保存しておくととても便利です。
科目や日付ごとにフォルダ分けをしておけば、後から見たいときにも探しやすいですし、Apple Pencilを使えば紙の資料と同じように書き込みができます。
仮に対面授業で資料が紙で配布される場合も、スキャンアプリなどを用いてiPadに取り込むことが可能です。
資料の整理のしやすさや検索のしやすさを考えると、紙で保管するよりも電子ファイルにしてiPadで保管する方が便利です。



私の周りの医学生も、ほぼ全員がiPadで資料を開きながら授業を聞いています。


また、ほとんどの医学生は医師国家試験予備校(Q-assistやmedu4など)の映像授業を購入して国家試験やCBTの勉強をするのですが、この資料もpdfで配布されます。
紙に印刷して書き込むこともできますが、iPadで整理して直接書き込みをした方が圧倒的に効率が良いです。
電子版教科書を閲覧するのに使う
医学書はとにかく分厚くて重いです。
大学の授業であればその日必要な教科書だけを持ち歩けば良いですが(それでもかなり重いですが、、)、CBTや国家試験の勉強となると、全範囲の教科書が必要になるので、とても持ち歩ける重さではありません。
幸い、医学書はここ最近、電子化が進んでおり、電子版が利用できるものが多いです。
例えば、大多数の医学生が使用している「病気がみえる」「イヤーノート」などは電子版が購入可能です。
電子版の教科書を購入してiPadに入れておけば、iPadを一台持っていくだけで、知りたい情報をすぐに参照することができます。



私の周りでも、全部紙の本で勉強するという人はかなり少数派です。


オンライン演習に使う
問題演習も今やほとんどオンラインで行います。
辞書ほどの厚さのある問題集(クエスチョン・バンク)を片手に勉強していたのは一昔前の話で、今はスマホやiPadを使ったオンライン演習が主流です。
スマホはどこでも気軽に演習ができて便利なのですが、医師国家試験の問題ともなると問題も解説もかなりのボリュームになってくるので、iPadの大画面で行う方が効率的です。



iPadなら、Split Viewという機能を使って画面半分は問題演習、もう半分は関連する電子テキストなどを開くという使い方もできて、とても便利です。
医学生の勉強用iPadの選び方
2025年1月現在、iPadのラインナップとしてはiPad(第10世代)、iPad Air(M2) 、iPad mini(A17 pro)、iPad Pro(M4)の4つがあります。
モデル | iPad 第10世代 | iPad Air (M2) | iPad mini (A17 Pro) | iPad Pro (M4) |
---|---|---|---|---|
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SoC(処理能力) | A14 Bionic | M2 | A17 Pro | M4 |
ディスプレイサイズ | 10.9インチ | 11インチ/13インチ | 8.3インチ | 11インチ/13インチ |
Apple Pencil | 第1世代 USB-C | USB-C | Pro・USB-C | Pro・USB-C | Pro/
ストレージ容量 | 64/256GB | 128GB〜1TB | 64/256GB | 256 GB〜2 TB |
価格 | ¥58,800〜 | ¥98,800〜/¥128,800〜 | ¥78,800〜 | ¥168,800〜/¥218,800〜 |
それぞれ値段も性能も大きく異なるので、初めてiPadを買う場合、何を基準に考えれば良いのかわかりにくいかと思います。
そこで以下では、iPadを選ぶ際のポイントを紹介していきます。
性能的にはエントリーモデルのiPad(第10世代)で十分
勉強の用途で使う場合、上に並べたiPadのどれを選んだとしても、実はできることはほとんど変わりません。
エントリーモデルのiPad(第10世代)であっても、搭載されているチップ(頭脳)はとても優秀なので、勉強の用途ではアプリが重くて動かないというようなことはまずありません。
動画編集など、重い作業をする場合を除いては性能面を気にする必要はないでしょう。
それではiPadの各モデルは何が違うのかというと、主にディスプレイの性能や、ストレージ、対応している周辺機器などのハード面です。
容量は128GB以上は必要
ストレージ容量は128GB以上を選びましょう。
勉強だけに使うのだけであれば、64GBでうまくやりくりすることもできると思いますが、Amazonプライムビデオで映画を保存したり、写真をたくさん保存したりすると、すぐに容量が圧迫されてきます。
また、勉強だけの用途であっても、予備校の映像授業もダウンロード機能があり、iPadの容量に余裕があった方が安心です。
とはいえ、普通に勉強だけで使う分には、ストレージ容量は128GBで足りなくなるということはほぼないと思います。



こちらの記事では、私の実際のストレージ使用状況を公開しながら、iPadの容量の選び方について解説しています。


ディスプレイサイズは11インチ以上を選ぼう
医学生のiPadの使用用途として大きいのが、授業の配布資料や予備校のテキストへの書き込みです。
この用途で考えたときに、ディスプレイサイズは11インチ以上は欲しいです。
つまり、iPad miniは、勉強用にメインで使うiPadとしては避けた方が良いです。
私はサブ端末としてiPad mini(第6世代)を使用していますが、miniのディスプレイサイズ(8.3インチ)だと、メモを取る程度なら問題ないものの、テキストに書き込みをするにはやや小さいと感じます。
またiPadの画面を分割して使うSplit Viewという機能も、miniのディスプレイサイズでは小さすぎて使い物になりません。
勉強の効率を最重視するのであれば13インチになりますが、重くて持ち運びに不便、値段が高いといったデメリットも大きいので、それらのデメリットを覚悟した上で選びましょう。
特に初めてiPadを購入する場合であれば、ディスプレイサイズとしては、11インチが小さすぎず、大きすぎず失敗が少ないかと思います。


手書きの快適性を重視するならApple Pencil Pro対応モデルを選ぼう
2025年1月現在、Apple Pencilには主に2つのモデルがあり、iPadの種類によって対応しているApple Pencilの種類が違います。
Apple Pencil | USB-C | Pro |
---|---|---|
対応するiPad | iPad(第10世代) iPad Air(M2) iPad mini(A17 pro) iPad Pro(M4) | iPad Air(M2) iPad mini(A17 pro) iPad Pro(M4) |
充電方式 | USB-Cケーブルで給電 | iPadから給電(ワイヤレス) |
価格 | 13,800円 | 21,800円 |
ジェスチャー機能 | × | ⚪︎ |
iPadを選ぶ際には、Apple Pencil Proに対応しているかが重要になってきます。
2つのモデルのうち、Apple Pencil ProはiPad本体からのワイヤレス充電、ダブルタップやスクイーズなどのジェスチャー機能など、性能の違いが圧倒的であるためです。
逆にApple Pencil USB-Cは、2000〜3000円で買えるサードパーティ製のスタイラスペンと大きな機能の差はないため、どうしても純正のApple Pencilを使いたいということでなけば、あえて買う必要性は薄いです。
医学生の勉強ではApple Pencilでの書き込みを多用することが多いと思うので、個人的にはApple Pencil Pro対応のモデルがおすすめです。
2023年まで、Apple PencilのラインナップはApple Pencil(第1世代)とApple Pencil(第2世代)の2つでした。
Apple Pencil(第2世代)は、Apple Pencil Proと同様にiPad本体からのワイヤレス充電やダブルタップでのツール切り替えが可能であり、高性能なペンシルです。
旧モデルのiPad ProやiPad AirはApple Pencil(第2世代)に対応していますが、2024年以降のiPadモデルはApple Pencil Pro対応に切り替わっており、Apple Pencil(第2世代)は使用することができません。
iPad Proにしか搭載されていないProMotioinテクノロジー
iPad Proは高価であり、勉強用として購入するにはかなりオーバースペックではありますが、勉強の用途でメリットと言えるのが、iPad Proにしか搭載されていないProMotionテクノロジーです。
ProMotionテクノロジーを搭載しているiPad Proは、画面のリフレッシュレートが最大120Hzとなっています。
要は、iPad Proは他のモデルと比べて、画面が滑らかにぬるぬる動くということです。
そして、この違いはApple Pencilの書き心地に影響します。
iPad Proとその他のiPadを比べると、iPad Proはよりペン先を素早く動かしても、滑らかにくっついてくる感じがあります。
ただ、この辺りの感じ方は個人差も大きいので、Appleストアや家電量販店などで実際に書き比べをしてみて、違いを感じるかどうかを確認してみると良いでしょう。



私としては、書き比べるとたしかに違いを感じますが、普通に使っている分にはリフレッシュレート60Hzでも書きにくさを感じることはありません。
医学生の勉強におすすめのiPad
以上のような点を踏まえて筆者が選ぶ、医学生の勉強用におすすめのiPadを紹介します(2025年1月現在)。
iPad Air(M2)
2025年1月時点のラインナップの中では、iPad Air(M2)が圧倒的におすすめです!
iPad Air(M2)をおすすめする理由は以下の4点です。
- Apple Pencil Pro対応
- M2チップ搭載で高性能
- 11インチと13インチが選択可能
- 価格と性能のバランスが良い
iPad Air(M2)は勉強用のiPadとして欲しい機能が全て揃っています。



現在のラインナップでは正直iPad Air(M2)一択と言っても良いです。
ストレージは128GBもしくは256GBがおすすめです。
ディスプレイサイズは11インチか13インチか悩む方もいるかもしれませんが、勉強の効率と持ち運びやすさのどちらを優先するかで考えましょう。



実際に量販店で持ったときのサイズ感や重量感を確認してみるのがおすすめです!
iPad Air(第10世代)はApple Pencil Pro非対応とストレージがネック
iPad Air(第10世代)は価格は魅力的ですが、ストレージ容量が64GBと256GBしかない点に注意です。
医学生の勉強用としては、64GBのストレージ容量では少な過ぎます。
一方で256GBを選ぼうとすると価格は84,800円となってしまい、iPad Air(M2)11インチ128GBと1万円少ししか違いません。



これくらいの価格差であれば、勉強用として長く使えるiPad Air(M2)がおすすめです。
他の選択肢としては、型落ちのiPad ProやiPad Airも
他の現行モデルではiPad Pro(M4)はオーバースペック、iPad mini(A17 pro)は画面が小さく、勉強用としてはおすすめできません。
そこで現行モデル以外に、型落ちのiPad ProやiPad Airを購入するという選択肢もあります。
型落ちモデルの中でも勉強用におすすめなのが、iPad Air(第5世代)です。
iPad Air(第5世代)
iPad Air(第5世代)は2022年10月に発売されたモデルですが、M1チップを搭載しており、性能面では最新モデルのiPad Air(M2)とそれほど大きな違いはありません。
Apple認定整備済品ストアでは7万円台から購入可能です(2025年1月現在)。
大きな違いは、iPad Air(M2)では選択できる13インチのサイズがなく11インチのみであることと、Apple Pencil Pro対応ではなくApple Pencil(第2世代)またはApple Pencil USB-C対応であることです。
11インチのサイズを買う予定の方、Apple Penil Pro対応でなくても良い方にとっては、最もコスパの良いモデルと言えるでしょう。
型落ちのiPadはAppleの認定整備済み品ストアやAmazonで購入することができます。


>>>【2024年】失敗しない!型落ちiPadの選び方【狙い目のおすすめ機種を紹介】


周辺アイテムやアプリもしっかり揃えよう
本体選びは重要ですが、それと同じくらい重要なのが周辺アイテムやアプリをしっかり揃えることです。
Apple Pencilをはじめとする周辺アイテムと、勉強用アプリを揃えて初めてiPadは真価を発揮します。
iPadを選ぶ際には、本体の価格だけでなく、アプリや周辺アイテムにかかるお金も考慮に入れて予算を考えましょう。







あわせてキーボードを買うと、iPadをPCのように使うことができて使い方の幅が大きく広がりますよ。


まとめ
医学生におすすめのiPadと、iPadの選び方について紹介しました。
2025年1月現在、医学部での勉強用にiPadを購入するとすれば、iPad Air(M2)が最もおすすめです。
新型のiPadが発売された際には適宜記事をアップデートする予定です。
本記事が少しでもiPad選びの参考になればうれしいです。

