medu4とQ-Assistって結局どっちが良いの?
CBTや国家試験を前に、予備校選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「どっちも大差はないからサンプル動画見て選ぶと良いよ」とよく言われますが、数分の動画ではほとんど何もわかりませんよね。。
本記事では、Q-Assistとmedu4を両方受講した筆者が、実際に受講してみた感じた両予備校の特徴について、比較しながら説明します。
これを読めば両予備校の特徴・雰囲気についてなんとなく理解していただけるのではないかと思います。
筆者の受講歴
- 3年後期 Q-Assist primeの先行利用プランを購入
- 4年前期 medu4のマイナー、救中麻公を購入
- CBT対策 Q-Assistとmedu4を併用
- 5年〜 medu4に乗り換え
medu4とQ-Assistどっちがいいの?
まず前提として、medu4とQ-Assistのどちらか一方が絶対的に良いということはないです。
テキストの形式や教え方などは違っても、どちらも国試の過去問ベースで作られているので、内容自体は大きく変わりません。
ただ、勉強のスタイルや、教え方の好みなどによって、相対的にどちらの予備校が合うかということは言えると思います。
私が実際に両方受講してみて考えた結論は以下の通りです。
- 文字ベースの勉強が好きな人
- 国家試験重視で効率良く勉強したい人
- Ankiなどのアプリと組み合わせて勉強したい人
- 画像ベースの勉強が好きな人
- 臨床寄りの内容もしっかり勉強したい人
- 価格重視の人
以降、詳しく説明していきます。
medu4とQ-Assistの違い
まず、価格など客観的な面からmedu4とQ-Assistの違いについて整理します。
価格
medu4は1科目ごと、あるいは「内科外科」「マイナー」などのセットで購入する形式で、セットで購入する方が多少割安になります。
講座がリリースされた直後には割引セールをやっているので、買うのであればそのタイミングがおすすめです
Q-Assistの場合は、Q-Assist primeという主要な講座が全部入りのプランが圧倒的に安いです(一応「内科・外科のみ」「マイナーのみ」といった購入も可能です)。
それぞれ3年間受講する場合の費用は以下の通りです。
計算してみると結構な差(約28,000円)になりました。
どちらもセールや大学の集団購入などでこれよりも多少安く購入することはできると思いますが、ベースとしては、medu4よりもQ-Assistの方が安いです。
講師
- medu4:穂積先生1人が全講座を担当
- Q-Assist:清澤先生と盛永先生の2人がメイン。他数人の先生が担当。
全講座を1人で担当しているmedu4の方が統一感があり、各科のつながりもわかりやすいです。
ただ、先生が変わった方が気分転換になるという人もいるかもしれないので、一概にどちらが良いとは言えません。
各先生の講義の印象など詳しくは後述します。
1コマの時間
- medu4:1コマ約1時間で、循環器①、②・・・のように区切られている
- Q-Assist:疾患ごとに動画が区切られており1つの動画がおよそ10-15分
これに関しては一長一短かと思います。
以上のような違いを踏まえた上で、各予備校の特徴についてもう少し詳しくみていきます。
medu4の特徴
穂積先生が全講座を担当
全ての講座を穂積先生1人で担当しているというのがmedu4の大きな特徴です。
これによるメリットとしては、
- どの科目も同じ姿勢・テンションで受講できる
- 「○○科でやったように」などと言ってくれるので、各科のつながりがわかりやすい
といったことがあります。
口調は柔らかいながら理路整然とした話し方で、比較的万人受けするのではないかと思います。
教え方が非常に丁寧なので、知識0で初めて勉強するときにも内容がスッと入ってきやすいです。
もしかすると逆にクセがなくて印象に残らないという人もいるかもしれません。
ちなみに穂積先生は東大医学部卒・外資系コンサル(マッキンゼー)出身のスーパーエリートです
穴埋め形式・文字メインのテキスト
medu4の公式サイトでテキストのサンプルが公開されています。(https://www.medu4.net/textsample)
medu4のテキストは箇条書きの文章に穴埋めをしていく形式になっています。
受講しながら穴埋めをする必要が出てくるので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には復習がしやすく気に入っています。
このサンプルテキストではイラストが載っていますが、Q-Assistと比べると図表は少なめで文字が多い印象です。
文字情報で勉強するのが好きな人はmedu4のテキストがマッチするかと思います。
国試の過去問をもとに重要な内容にフォーカス
以下の公式サイトの文章がmedu4の特徴を端的に表していると思います。
私達が一番重要と考えていることは「情報を切り捨てること」です。(中略)「あれもこれも」と知識を与えるのではなく、「これはここまででOK、あれは必要ない」と明確な指針を提示できるのがmedu4の強みです。
引用元:medu4公式サイト(https://www.medu4.net/about-us/)
medu4もQ-Assistも国試の過去問をベースに作られていますが、たしかにmedu4の方がより国試に準拠しているというか、余計な情報を削ぎ落とした印象を受けます。
そのため単純な情報量で比べるとQ-Assistのテキストの方が多いかもしれません。
medu4のテキストは余白が大きく作られており、medu4の講義の板書に加えて、実習や大学の講義で学んだ臨床的な内容を適宜書き込んでいくことを、穂積先生自身勧めています。
Ankiや暗記マーカーなどのアプリと相性が良い
medu4は各単元ごとに「口頭試問」という一問一答がついています。
これをAnkiに入れて復習すれば、各講座の基本的な内容を効率的に覚えていくことができます。
また、テキストが穴埋め形式なので、「暗記マーカー」や「イルカの暗記シート」といったアプリを使った復習がしやすいです。
デジタル勉強との相性で言えばQ-Assistよりもmedu4かなと言う印象です。
Q-Assistの特徴
主に清澤先生と盛永先生が担当
Q-Assistの講師は清澤先生と盛永先生の2人がメインです。
内科外科・小児科・産婦人科などを清澤先生、マイナー科・公衆衛生を盛永先生が担当します。
科目によって講師が変わるのが気分転換になるという人もいるかもしれませんね。
一見軽いノリに思えますが、病態の背景から教えてくれるので非常にわかりやすいです。
関西弁でたまによく分からない語呂を教えられますが、逆に印象に残って覚えてしまいます(笑)
わかりやすさと面白さを両立しており、私の周りでも総じて評判が良いです。
現役で臨床もやっておられる若い先生です。
臨床寄りの内容(市販薬の実物を見せたり)が多めで、やや理論の説明が薄い印象なので好みが分かれるかもしれません。
盛永先生が主に担当するマイナー科は国試の出題数も少ないため、深く勉強するより、あまり時間をかけずにキーワード重視ということもあると思います。
図表が豊富で見やすいテキスト
MedicMedia社が作っているだけあり、「病気がみえる」「イヤーノート」をベースに作られた図表が豊富で非常にわかりやすいです。
また、関連する疾患が表でわかりやすくまとめられており、知識が整理しやすいです。
後から見るときにも知りたい情報が一目でわかるという点では、文字ベースのmedu4のテキストより使いやすいかなと個人的には思います。
病院実習でさっと調べ物をするときなどは個人的にはmedu4よりもQ-Assistのテキストが使いやすいです。
臨床推論や実習Assistなど臨床寄りの内容が充実
Q-Assistには最近、「臨床推論」「実習Assist」などの臨床寄りの内容を扱った講座も追加されています。
「臨床推論」の講座は私も実際に受講しましたが、先生の提示した症例について、数人の医学生とディスカッションしながら鑑別疾患を考えていく形式で、とても勉強になりました。
近年の医師国家試験は、教科書的な知識よりも実際の臨床に即した知識が問われることが増えています。
Q-Assistはそのような傾向に対応していると言えるかもしれません。
結論
medu4がおすすめな人
- 文字ベースの勉強が好きな人
- 国家試験重視で効率良く勉強したい人
- Ankiなどのアプリを使って勉強したい人
Q-Assistがおすすめな人
- イメージベースの勉強が好きな人
- 臨床寄りの内容もしっかり勉強したい人
- 値段重視の人
まとめ
本記事では実際に受講した経験をもとにmedu4とQ-Assistの比較をしてみました。
私自身はデジタル勉強との相性という点からmedu4に乗り換えた形になりますが、臨床実習を回っている現在、「Q-Assistのテキストは一目で情報が見やすくていいな〜」と思います(笑)
はじめにも書いたように、どちらか一方が絶対的に良いということはないので、どちらが自分に合っていそうか、本記事を参考に考えてもらえれば幸いです。